栄養価計算では見えなかったもの

私は病院で栄養士として働いていたことがあります。

主な仕事内容は献立作成と治療食の調理でした。

献立は調理の指示書にもなるため、患者さんに質の良い食事を提供するためにとても重要な仕事だと思っていました。

 

献立作成は厚生労働省から出される「日本人の食事摂取基準」をもとに作成されます。

毎日の献立は炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルが基準値を満たし、バランスよく摂取できることが求められていました。

私が料理を通してみていたのは基準値という数字です。この数字がぴったりと決められた範囲に収まっている献立が良い献立だと思っていました。

 

では実際の食事にこの数値はどのくらい信用のおける数値なのでしょうか?

 

色々な方の食事と体質を観察していて気づいたことは

人によって消化と吸収と栄養の利用のされ方は違うと言う事です。

同じ料理を食べていたとしても人それそれ、体調や成長の仕方に違いがあると気付いたのです。

さらに、同じ人でも体調や食べ合わせ、タイミングや気分で食べたものがどのように活用されるかに違いがあることに気がつきました。

 

当たり前じゃない!

 

と思われるかもしれません。そうなのです。人はそれぞれ体格も体質も違いますから、食べたものの消化・吸収・エネルギーの活用に違いがあってもおかしくはないのです。

 

一般の方より、食の専門的な知識を持ってるわ!と思っている栄養士こそ、こんな当たり前のことに気がつかないのかもしれません。

 

では何を基準に食品を選んで料理を作って食べたらいいのでしょうか?

 

私は

『生命力の高い食品』

だと思っています。

 

 

ここには「タンパク質は○○gが目安」なんて目で見える基準はありません。

自分の感性が基準です。

どのようにして作られた物なのか、どのような性質のものなのか、情報を集めることももちろん有効だと思いますが

何よりも大切なのは、食事とは数値の組み合わせを食べているのではなく

「命をいただいている」と認識することだと思います。

 

 

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