心病む人の人権と精神病棟の思い出

こんにちは

元気にハタラク(傍楽)100歳を目指す

管理栄養士あらいともこです。

今日は地域の行政センターで開催された人権セミナーに行ってきました。

題名は
誰もが お互いを尊重しあい 笑顔いっぱい 共に輝いて生きるまち はんのう
~心病む人たちの人権~小さな幸せ

講師は
合同会社 悠 にこにこハウス 代表 佐藤智恵美さん です。

佐藤さんはいつもにこにこ元気印!
今日は講師のキリッとしたお顔を見せてくださいました。

精神医療の実態から、諸外国と比べて日本は精神疾患の患者数が多く、病床数や入院者数が多いことがわかりました。

さらに、入院日数が長いことも日本の特徴のようです。

社会的入院患者さんの人権が守られていないような実態があるようです。

これはとても気づきにくいことです。

私たちの身の回りに、どなたか精神疾患の有る方はいらっしゃいますか?
お隣さんで、精神疾患の方はいらっしゃいますか?
道を歩いていて精神疾患の方に合うことはありますか?

日本の精神病床数年次推移によると2000年で人口1000人に対して3人です。
飯能市の人口は約8万人ですから240人が精神疾患で入院されている計算になります。

日本は過去に精神疾患の有る方を排除するような取り組みがあったようです。
精神病院の役割は患者さんを「収容」する場所になってしまいました。

家庭にも社会にも居場所がなく、入院すると何十年も出られない、人によっては入院すると一生涯、病院の中という方がいらっしゃるそうです。

VTRに出てきた方の
「病院は夢がなかった、退院して夢ができた」と言う言葉が印象的でした。

私は栄養士の資格をとって赴任したのが精神科病院でした。
病棟まで食事を運ぶのですが、鍵を開け締めする場所が何箇所もありました。
ドアの開け締めやエレベーターでは患者さんが乗り込んでこないように注意をはらいます。
施錠された病棟から出たがっている患者さんがいるのだと驚きました。
その病院は古い建物でしたので、個室はあまりなかったようです。
大部屋で20~30人の方が過ごしていました。
横になっている方が多く、薬の作用でダルいのだと聞きました。
いつもニコニコしている方がたまに目を吊り上げてイライラしていることがあり、薬が切れてるから気をつけてと教えてもらいました。
入院されている方は薬で行動を抑えられているようで、仕方ないのかもしれないと思う一方で、人の尊厳を感じられず、悲しくなりました。
とても若い人もいて、どうしてここに入ることになったのか…

佐藤さんのお話は夢がありました。
人と人が繋がって行くこと…

どうしたら出来るのだろうと思いましたが、佐藤さんが「オープンドア」を守るとおしゃっていて、心に鍵をかけないということが、大切なのだとわかりました。
病棟に入るために鍵を何重にもかけた光景と真逆の「オープンドア」です。

難しいことだと思いますが
障害があるなしに関係なく、人と人が付き合っていくことです。

わかり合おうとする気持ちをお互いに持つことで精神医療の現状を変えると同時に、これからの日本の幸せが見えてくると思いました。

私が大事だとお思うのは

相手を知るためには、自分を知ること
相手を認めるには、自分を認めること

自分を大切にしてはじめて、お隣のあのひとも大切に出来ると思います。


今回のお話を聞いて、思い出したことがありました。

精神病院で給食を作っていた時、リクエストの多いメニューはラーメンでした。

何十年も入院されている方は、ラーメン一杯を自由に食べられないのです。

献立にラーメンを入れるのは難しいことがあります。
栄養摂取基準に沿った献立を作るのが難しい、特に塩分の量が多すぎます。
熱々スープをよそって、アツアツのまま病棟にお届けするのも大変です。
でも、患者さんに「おいしかった、ごちそうさま」とニコニコ顔で言ってもらえると、献立を試行錯誤してよかった、短時間で必死で作業してなるべく熱い状態でお運びしてよかったと嬉しくなりました。

食べる人が食べたいと思うお食事を、その時出来る最高のおいしさで食べてもらうことが

どんなに栄養価の優れた料理より、 食べる方を元気付ける事ができると知りました。

私が、食事を通して喜ぶお顔が見れたり、元気になったと言ってもらえるとこの上なく嬉しくなるのは
精神病棟での経験があったからかもしれません。

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