前回、質の良い食事を作る食品の基準は「生命力の高い食品」であると書きました。
今日は「生命力の高い食品」は何か?について書きます。
私が考える「生命力の高い食品」の条件の一つは
『成長すること』です。
生命力の高い野菜は条件が合えば成長しようとします。ニンジンの頭の方を切って水に浸しておくと葉っぱが伸びてくるし、白菜は中心に花をつけることがあります。これは生きている証拠です。
新鮮で、根菜類は泥付きのものが良いです。
新鮮な野菜は瑞々しくてほわっとした命の輝きをまとっています。
根菜にとって泥はお布団のようなもの。泥付きの方が安心していられるから野菜のストレスが軽減され長く元気でいてくれます。
穀物だったら
精製されていないもの。精米した白米は水に浸しても発芽しませんが玄米なら発芽することができます。
そして玄米が常温で保管していても長くおいしさを保てるのは、米粒一つ一つが生きているからからです。
『自然の生命の仕組みを持っていること』も大切です。
私がたくさんの方に知ってもらいたいと思っている、固定種野菜は自然の生命の仕組みを持った野菜です。
固定種野菜は種採りを繰り返し、その土地に合った性質に安定していった野菜です。
今現在、日本で流通しているほとんどの野菜はF1種で人工的に交配され作られた種です。
F1種の中でも「雄性不稔」の種から成長した作物の花は雄しべをつけません。本来でしたら自然界では淘汰されてしまうはずですが、様々な理由により人の手で生かされています。
そして雄の性質を持たない不自然な野菜が私たちの口に運ばれているのです。
(興味がある方は 野口勲・著「タネが危ない」をお読みください。)
固定種野菜のような自然の生命の仕組みを持った作物を食べること、それ以前に絶やさないことがとても重要です。
私たちの身体は何かの「命」によって生かされています。
あなたはどのような「命」を頂いていますか?