信頼できる方の勧めで読んだ本を紹介します。
山口絵理子・著
「裸でも生きる 25歳女性起業家の号泣戦記」
「裸でも生きる・2 私は歩き続ける」
「自分思考」
山口絵理子さんは発展途上国のバングラデシュで起業、バックのデザインと生産から販売までを自社で行っている。先進国でデザインや品質で受け入れられるブランドを創り上げておられる。
本を読んでまず驚いたのは、彼女の経歴。
子供の頃から常に目の前のことに一生懸命で中途半端なんて言葉は彼女の中にはないのだろう
という印象を受けた。
私は愚かにも自分の過去と比較して、今まで途中で投げ出してきたたくさんの事を思い出し恥ずかしくなるよりも、山口さんは特別な人なのだと思った。
読み進めるうちに、彼女はいつも闘っていると感じた。
それは、貧困とかバングラデシュとか個人ではなくて
ご自分と闘っている印象を受けた。
自分が怖がりで弱いとわかっていて、でも負けた悔しさみじめさを知っているから
絶対負けたくないという意志の強さを感じた。
ご自分と真剣に向き合っているってことだと思う。
自分から沸いてくる気持に従い、どんな困難も乗り越えてゆくことが生きている証なんだと教えてもらった。
さらに私が響いたところ。
「絶対に例外は存在し、その例外が一本の道しかなかったところにもう一つの小さな道を作ってきたんじゃないかなって、いつも私は思っている。・・・その例外があったからこそ、今まで埋もれていた人たちやものや素材が、もしかしたら生きる道を見つけるかもしれない。」
私は子どもの頃から「変わっている子」というコンプレックスがあった。
山口さんの言葉はどんなものにも存在価値はあると言ってくれているようだ。
そして自分の存在価値を感じることが生きる上で栄養になっているような気がした。
人は誰でも人の役に立ちたいって言う気持ちが根っこにあると思っている。
自分がやりたいことは何か?
突き詰めてゆくと、そこには人の役に立ちたい純粋な想いがあるのだと思う。
その想いを素直に行動に移すことで、自分だけでなく相手も幸せにできると思った。
3冊を読み終えて「山口さんは特別」なんて括りは消え
山口さんはご自分も目の前の人や物に真剣に向き合い惜しみなく情熱をかける事の出来るハートフルな方なのだと感じた。
マザーハウスに並ぶ山口さんの作品に会ってみたくなった。